ADHDの疑いがある人をマネジメントする極意

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『この人、発達障がい者っぽいなぁ〜』って人をたまに見かけたりませんか?

『デスクの上が物で溢れていて、どこに何があるかがわからない….』

『仕事の納期はいつも締切のギリギリ又は遅れてしまっている…』

『頼んだタスクがうまく伝わらず、的外れな成果物を出してきた…

『頼んだタスクが完全に頭の中から消えていて、仕事が何も進んでいない…」

かくいう私も新卒で入社した会社で働いていた時は、こんな状態で毎日のように上司に怒られてメンタルはズタボロでした。

今はそこまでひどくはありませんが、そういう方を職場で見かけると昔の自分を重ねてしまいます。

ADHDの当事者である私が自身がもっと成果を出しやすくて助かるというマネジメントを自分なりにお伝えしようと思います。

1. ミスをしても怒らない

ADHDの診断を受けている私は、新卒で入社した会社ではミスをしない日はないくらい、仕事でミスをしていました。

ミスをする度に直属の上司や先輩に怒られてました。

その後はやる気をなくして、トイレに篭って休憩していました。

仕事に集中しようと思っても、『またミスして怒られるかも…』と思って、仕事に中々集中できませんでした。

このように私を含むADHDの傾向がある人にミスをしたことで怒っても、あまり意味はないと思っています。

しかしながら、会社はADHDの傾向がある人にも給与を支払っているため、一定の成果を出してもらう必要はあります。

そこでどうすれば良いかというと、ミスをしたという事実のみに焦点を当てて、感情的にならずにそのミスを指摘することです。

感情的にならずに話せば、相手にストレスがかかることがなくなり、本人のモチベーションが低下することを防ぐことができます。

2. どうすればミスを防ぐことができるかを本人に考えさせる。

次にどうすればミスを防ぐことができるかを本人に考えさせるようにして下さい。

例えば、誤字脱字だらけの報告書を提出してきた場合は、『どうすれば、誤字脱字を減らせると思いますか?』と当事者に聞いてみることです。

ADHDの傾向がある人は、『どうすれば、ミスを減らせるのか』ということを本当に知らない可能性があるからです。

すぐに思いつく解決方法であれば、一通り誤字脱字がないかを見直してみるという方法があります。

この方法で全部の誤字脱字を見つけることができなくても、誤字脱字の数を減らすことができるのではないでしょうか。

そういった改善を一つずつ積み重ねることで、ミスが起こりづらくなるかと思います。

3. 担当業務を変更してみる。

ADHDの傾向がある人は、興味の範囲が狭くて、興味があることに対してはかなり熱中できることが多いです。

業務が進まない場合は、その業務に全く興味が持てなくて、嫌々仕事をしている場合があります。

私も興味が全く持てない業務については嫌々仕事をしていました。

こういう場合は、上司側が部署で行なっている業務の一覧表を見せて、興味がある業務、少なくとも嫌ではない業務が一覧表にあるかどうかを丁寧にヒヤリングしてみることです。

ヒヤリングした結果、興味がある業務または嫌ではない業務が見つかれば、それらの業務を少しずつお願いをしていくことで、興味がある業務または嫌ではない業務で自身の仕事を埋め尽くすようになります。

担当業務を変えることで、これまでとは全く違うと言えるほどの高いパフォーマンスを出してくれる可能性があります。

4. 部署を異動させてみる。

現在の人間関係が原因でパフォーマンスを発揮できないという可能性もあります。

その場合は、部署を異動させてみるといいでしょう。

部署を異動させることでその人の人間関係が改善することで、仕事でパフォーマンスを発揮する可能性があります。

私も部署を異動させられた経験があり、色々な業務を経験してきました。

その中では自分の中ではある程度できる業務があれば、ほとんど自分にとって適性がない業務もありました。

実際にやってみなければわからないことも多いので、その人にとって合う業務を一緒に探しましょう!

5. 現在の転職市場を考慮した上で、新天地を探してみることを勧める。

最悪、部署を異動させても、仕事のパフォーマンスを発揮できないという可能性もあるでしょう。

その場合は、新天地(新しい職場)を探すことを促してみるのも一つの手です。

この行為は『退職勧奨』にあたるため、会社としては労働問題に発展しないように慎重に進めていく必要があります。

このように上記の1から4を実施しても、うまくハマらないケースはどうしても出てくるかと思います。

そういう場合は、会社として、その人に転職を促すことも検討するといいと思います。

特に今は超売り手市場であるため、本人にとっても、新天地を探すチャンスになります。

ちなみに私がまさにこのケースでした。

ミスが起こらないように工夫したり、担当業務を変えてもらったり、部署を異動させてもらっても、私には全く効果がありませんでした。

最終的には転職をして、新しい職場に移ったことで仕事のパフォーマンスは向上しました。

まとめ

ADHDの疑いがある人をマネジメントするのは大変なことだと思います。

ADHDの傾向がある人は、得意なことと不得意なことの差が激しく、仕事のパフォーマンスに凹凸ができがちです。

ミスが起こらないように本人に工夫を促したり、担当業務を変更したり、部署を異動させてみることを試してみるといいでしょう。

それでもダメで、会社の中でお荷物になってしまっている状態であれば、その人に対して外の世界に目を向けさせることを検討するといいでしょう。

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